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群馬県の温泉
前橋温泉 クア・イ・テルメ
評価:★★★(★)




12年10月更新
前橋市街地にある病院兼温泉施設。

ここは見た目、普通の病院である。私は雰囲気で地元の総合病院を思い出してしまった。現に1階が病院施設で、温泉は2階となっている。

場所柄もあってか、浴場は非常にシンプルな造り。ただし浴室内に足を踏み入れると、かなりの石油臭を感じる。お湯に浸かる前から期待大である。ちなみに水風呂以外は温泉が使われている。

お湯は黄色がかっていて、弱い塩味がする。まず、一番大きな浴槽に入ると、湧出口付近を中心にかなりの石油臭がし、相当量黒い沈殿物が舞っている。湯の新鮮さがはっきりと分かる良質の湯である。

次にジャグジーに入ってみたが、これがあまりに秀逸。下から湧き出る泡に押され、強烈な臭いを感じる。さながら石油の中に浸かっているかの如し。新鮮な温泉臭が好きな私にとっては嬉しいが、異臭が苦手な人は無理ではないだろうか。また、ジャグジーの勢いと沈殿物が混ざって、大きな泡が端にたまっている。

源泉温度は65.4度でPHは8.3、湧出量は毎分150L程度とのこと。驚くべき事に循環ろ過されているが、沈殿物除去が主な理由のようだ。循環していなかったらどれくらいの沈殿物が吐き出されていたのか興味がそそられる。しかし、お湯を再利用しているわけでないため、掛け流しと言ってよい。なお、消毒薬の利用は無で、加温も温度が下がりすぎた時のみである。

その他、水を混ぜた運動浴槽や打たせ湯にサウナまであるが、さすがに食事所はない。休憩スペースはあるがいわゆる寝る場所ではない。ただ自販機にビールがあるのがポイント。

沈殿物を除去するための循環ろ過装置使用も、新鮮な湯が掛け流されているのも、病院の衛生面の配慮と捉えるべきだろう。休日午後に訪れたにも関わらず、混雑していなかったのもよかった。私が近隣住民なら年に何回も通うことだろう。

こんな湯が市街地にあるとは、恐れ入ったというのが正直な感想。さすが温泉大国群馬である。ただし、誰かと連れ立って行くタイプの施設ではないことも付け加えておく。

泉質:ナトリウム-塩化物温泉

最寄り駅:JR両毛線前橋駅。路線バス「渋川駅行」20分程、「前橋自動車教習所」下車徒歩3分程。路線バスは1時間に2〜3本程度。

大人600円 群馬県前橋市関根町31-2街区 Tel:027-233-0202
http://www.maebashionsen.com/



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